公開学術シンポジウム
第23回「日本書紀の受容をめぐって」
『日本書紀』は養老4年(720)5月に撰上されたわが国最初の官撰正史である。翌年の養老5年から康和2年(965)まで7回の講書が行われ、訓読が行われていたことが知られる。現存の日本書紀の写本にもいわゆる「古訓」が伝えられている。『日本書紀』の写本は多く存し、古本系と卜部家本系に大別される。特に卜部家本系には、巻一・二の神代紀が多く残り、神道家の間で深く信奉されてきたことがわかる。また卜部家本系には僧侶によって書写された熱田本などの写本があることも注目される。中世には書紀訓詁学の集大成とも言われる『釈日本紀』が完成した。さらに、この時代には神仏習合思想を背景にした〈中世日本紀〉という『日本書紀』の解釈活動全般を表す概念がある。本シンポジウムでは、『日本書紀』の受容をめぐって、訓読、註釈、写本の視点から御発題をいただき、検討を加える。主に中世までがその範囲となるが、平成32年に撰録1300年を迎える今、『日本書紀』の研究・受容について考えたい。(定員50名、聴講無料、事前申込要。参加申込は神道研究所に来所、または電話・ファックス・メールにて)
パネリスト(発表順)
是澤範三氏(京都精華大学人文学部准教授)
「日本書紀の訓読史」
原克昭氏(立教大学文学部助教)
「『日本書紀』註釈の現場と言説」
遠藤慶太氏(本学研究開発推進センター准教授)
「日本書紀写本と中世神道説―日本書紀熱田本の調査から―」
司会・コメント
大島信生氏(本学文学部教授)
日時
平成28年12月17日(土)13:00~17:00
会場
皇學館大学 佐川記念神道博物館 講義室
問い合わせ・参加申込先
〒516-8555 三重県伊勢市神田久志本町1704番地
皇學館大学研究開発推進センター神道研究所
TEL:0596-22-6469
FAX:0596-22-6463
E-mail:sken@kogakkan-u.ac.jp